USBメモリなどが使えない環境下でWindowsインストール時に「ドライブが見つかりませんでした。」と表示されたときの対処法

そろそろメインPCをWindows11に買い替えたい!と思っているスラリンです。こんにちは。
メインPCは2015年のGWに購入して、Windows10を入れる前提でWindows8.1から使い始めていました。
Windows10は2015年夏にリリースだったので、リリースされてからサポート終了間近まで使うことになりそうですね。

概要

クライアント端末にWindowsを新規インストールする際、
Windowsのインストール場所を選んでください」画面でドライブ類が一切表示されずに、
以下のメッセージが表示された。という経験はないでしょうか?

ドライブが見つかりませんでした。記憶域ドライバーを読み込むには、「ドライバの読み込み」をクリックしてください。

サーバーでは比較的よく見るもので(要・出典)ISOファイルをその時だけマウントしたり、自動インストール機能で特に意識することなく適用されると思います。
クライアント端末も各メーカーサイトに、このドライバをUSBメモリDVDに書き込んでね。という案内がされているかと思います。

プライベートの環境なら、面倒だな~と思いつつも簡単にUSBメモリが用意できますね。
サーバならiDRACやiLOのKVM機能でISOマウントすれば良いでしょう。(ライセンス必要ですが)
しかし会社でクライアント端末に対して作業を行おうとしても、
セキュリティ対策としてUSBメモリはブロックされていたり、DVDメディアに書き込むには事務処理が発生する職場が大半だと思います。

今回は「いや?時間が無いんだけど💢」という怒り心頭の方に何とかする方法をご紹介します。

前提条件

何とかする。と言っても条件はあります。
OSをインストールする端末以外追加で1台端末必要です。
また、その端末にドライバ類を格納しておく必要があります。
それが用意できないなら、今すぐ上長にメディア書き込み承認依頼を出しましょう。

簡単な説明

文章力がないので、お急ぎの方やこの辺のワードでピーンと来る人向け

  • Windowsをインストールする環境下(Windows PE)にIPアドレスを付与する
  • 付与したらドライバを格納した端末に接続する(ネットワークドライブ指定
  • ドライバを指定する

詳細手順

汚い文章ですが優しい目でみてやってください。
OSをインストールする端末をA端末
ドライバを格納する端末をB端末
とします。

共有設定

B端末でドライバを格納したフォルダ共有設定を行います。
フォルダを右クリックしてプロパティ…「共有」タブから行える設定ですね。
最近のWindowsならアカウントにパスワードが設定されているかと思います。
逆にパスワードを設定していないとアクセス時に拒否されることがあるので、専用のアカウントなどを用意するなどの検討をしてください。(検討する時間があればメディア申請を

A端末にIP設定する

A端末にインストールメディアを入れてWindowsセットアップ(WindowsPE)を起動させます。
「今すぐインストール」という画面が表示されたら「Shift」キーと「F10」を同時押しします。
そうすると、コマンドプロンプトが表示されるかと思います。
コマンドプロンプトで下記コマンドを実行します。

wpeinit

このコマンドを入力することでWindowsPE環境下プラグアンドプレイ デバイスのドライバが読み込まれることにより、NICが認識するようになります。

ここからIP設定を行うのですが、
DHCP環境の場合は、ipconfigコマンドでIPが割り当てられていることを確認します。
また、B端末と1対1で通信する場合もAPIPAのアドレスを確認します。

IPを手動で割り振る場合は下記の手順を行います。

まずは「ipconfig」コマンドを実行して、NICの名前を確認します。
「イーサネット アダプター Ethernet0」の”Ethernet0”の部分ですね。
基本的には”Ethernet0”がNIC名かと思います。
次に、IPアドレスを割り振るには下記のコマンドを実行します。

netsh int ip set addr "<NIC名>" static <IPアドレス> <サブネットマスク> <デフォルトゲートウェイ>

上記のコマンドを実行後、再度「ipconfig」コマンドを実行すると、指定したIPが設定されたと思います。

ネットワークドライブの指定

A端末からB端末のファイル共有にアクセスできるようネットワークドライブをマウントします。
コマンドプロンプトで下記コマンドを実行します

net use z: <\\B端末のIPアドレス\共有名> <B端末のアカウントパスワード> /user:<B端末のアカウント名>

コマンドは正常に終了しました。」と表示されたら成功です。
念のため「net use」コマンドを実行してZドライブにマウントされているのを確認してもOKです。

ドライバの適用

あとはメーカーサイトの手順に従えばOKです。
ドライブが見つかりませんでした」の画面で「ドライバーの読み込み」を押下して、
Zドライブに格納されているドライバを指定する流れになります。

おわりに

最近のPCだからドライバなんて意識しなくてよい!!と10年以上前から思っていたのですが、
なんか最近増えてきてない?と思っているスラリンです
またこの手のエラーって本サイトの「備忘録」最初の記事で紹介しているんですよね。
Windows7のインストールで光学ドライブが認識しない

この時はUSB2.0ポートに接続することで回避していましたが、これも調べればドライバ類があったのかもしれませんね。
とはいえ、もう10年経ったんですか…

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