レトロなPCゲームを動かそう3 ~実機環境整備編~

最近、レトロなPCゲームをライブ配信することで、記録として遺すこ活動を自己満足でやっているスラリンです。
英語版は多いけど、日本語版って少ないですからね。収集ではなく蒐集できればなと思っています。

さて、配信の際には以前の記事で紹介したような86Boxを使うのではなくて、
実機を使って配信を行っています。配信方法についてはまた別の機会で紹介できればな~と思っていますが、実機を整備するのにも苦労点があったので紹介していきます。
(環境整備したのが半年近く前なので抜けがあると思います…)

戯言(読み飛ばし推奨)

さて。今回用意できたマシンのチップセットは「Intel G31 Express」というもの。
うん。これCore2系のもので、Windows9xは非対応なんですよね。ドライバが用意されていない。
初期世代のPentium4やPentium D対応のチップセットを搭載したマシンを用意しろ。ってことなのですが、
なかなか売ってないんですよね。オークションとかでは馬鹿げた値段設定ですし、
ハードオフでも98世代はもちろん、XP世代のものも売っていない。
じゃあ家に眠ているPCはどうだ?と思って出てきたのが、
富士通の「FMV ESPRIMO D5260」というもの。


何年か前に叔父に押し付けられたものだ。懐かしのWindowsXPを入れて、懐かしい!懐かしい!と数回楽しみ、どうせならサウンドカードを!と思い中古で買ってきたものを搭載して遊んだ後、眠らせていたものだ。
また、父親の過去の自作PCで「P4S533-MX」というメモリスロットがDDRとSDRAM両方を搭載したいわゆる”変態マザーボード”もどこかに眠ているのだが、以前処分しようという話になったが、やはり残しておきたい。という方向に固まったので、触らずにしておくことにしました。。

運が良かったのか「Intel G31 Express」は先人の奇人変人たちが内蔵GPUやサウンドカード、LANポートは非対応だけど、動くぞ(雑要約)ということを残してくれていた。
宅内LANに繋ぐ予定はなく、サウンドカードは既に買ってある。
あとはグラボだけ買えばイイネ!と思い、「D5260」の仕様を改めて調べると、
PCIスロットが2本搭載できるモデルということが分かった。
見た目は省スペースタイプでロープロファイル限定かと思ったら、
PCI-E(?)から2スロット分のPCIに変換する専用のアダプタが搭載されていた。
”PCI”のグラボを探すのはやや苦労しそうだが、ロープロファイル探すよりまともでしょう。

色々探していたら「ATI All In Wonder 128」というものが出てきた。
当時のATIはゲームには不向きだ。という声もあったが、数千円程度でお安く、
とりあえずはこれでいいよね。購入、搭載。
「D5260」も端子が増えてきた昔のPC感が出てきて、この時点で満足のスラリン。

本題1(OSインストール時につまったこと)

さて。ここからOSのインストールに入ります。の、前に…
少しでも見識がある方にはご存知だと思いますが、容量の壁にぶち当たります。
Windows98(無印)まではCPUのクロック数が2.2Ghz以上のものだと起動に失敗します
メモリも700MBくらいでNGです。
ハードディスクは、ありすぎてよくわからないけどいろんな制約が発生します。
今回はWindows98 Second Editionを利用するので、CPUの制約は受けません。
(後述しますがCPUはCore2 Duo E8300 2.83Ghzを搭載しています)
メモリに関しては容量を減らしたものを使えばよいのですが、有志が開発したパッチを利用します。
ハードディスクは80GBのものを使用しました。この世代であれば十分な容量です。
環境によっては不具合がでることもありますが、スラリンの環境では発生しませんでした。

OSをインストールを進めていき、数回の再起動の後、
ハードウェアの探索のところでPCがフリーズする事象が発生しました。
色々の調べた結果、どういうわけかパラレルATAが悪さしているようでした。
パラレルATAを無効にしたらあっさり動いたが、CD-ROMが読めなくなってしまった。
とりあえず、Windows98SEのセットアップディスクをCドライブにすべてコピーすることで、
作業を継続することができた。
インストール完了後に再度パラレルATAを有効にしてみたところ、OSが起動しなくなりました。
原因はよくわからないのですが、Windows98対応のUSB CD-ROMドライブがあったので、
CD-ROMに関してはそれで回避することにした。

一通り、ドライバを適用したことで、当時の3Dゲームも動作するようになった。
ただ、若干パワー不足ということもあり、「GeForce FX5200」を搭載させました。
5000シリーズがGeForceとしてはWindows98最終サポートとのことです。

整備していく中で、2つのOSぶっこわ事象に遭遇したので改修策を備忘として残しておきます。

本題2(レジストリチェッカーが出たらSYSTEM.iniが壊れる)

OS起動前にスキャンディスクが実行された。
OSを正しくシャットダウンしないと表示される青い画面のアレです。
とはいえ、前回は正しくシャットダウンしたのに何故???と思いつつも、スキャンが終わるまで待機。
デスクトップが表示されたら、個人的には見慣れないエラーが。

Windows レジストリチェッカー 
システム レジストリアクセス中にエラーが発生しました。再起動して、システム レジストリを修復します。

言われるがまま、「OK」ボタンを押下して再起動。レジストリの修復が始まり、再起動が掛かる。
OSが起動・・・・・なんかディスプレイドライバの調子がおかしい
16色…?おやおや?設定が吹っ飛んだか?しかし再設定ができない。
ドライバ壊れた…?と思い、SYSTEM.INIファイルを見ると、なんか様子がおかしい。
バックアップとして取っていたファイルと差し替えると事象改善。
レジストリ修復がOSデータ壊してどーするんのよ…

本題3(起動ロゴから黒画面からのブルースクリーン)

ちょうどグラボをFX5200にしたあたりで発生した事象なのですが、
OSの起動って、
Windows98の起動ロゴが出て、黒画面(左上に「_」だけが表示されるアレ)のあとにデスクトップが表示される…という流れですが、黒画面のあとにブルースクリーンが表示されフリーズ。
という事象が発生しました。セーフモードでも同じところでブルースクリーンが発生してしまい、
なにが原因なのか?と思いつつも、バックアップデータからWindowsフォルダを丸ごとコピーしたことで、
復旧したので、やはりドライバ周りなのかな~と思っていたのですが、
Windowsフォルダを見比べていたら、更新日付が新しく、壊れた方にしか存在しないファイルが2点ありました。「ShellIconCache」と「ttfCache」というファイルでした。
名前のとおり、アイコンとフォントのキャッシュなのですが、そういえばブートログでフォントの読み込みのあたりで途絶えていたな…と思い試しに削除してみたら…起動しました

いや~~~パソコンって壊して直して覚えるもんですね。
さて、最終的な構成は以下となります。

チップセット:Intel G31 Express
CPU:Intel Core 2 Duo E8300 2.8Ghz
RAM:2.5GB(Windows98では約700MB認識)
HDD:80GB+120GB
OS:Windows98SEとWindowsXPのデュアルブート環境
サウンドカード:Sound BLASTER Live! Value(CT4830)
グラフィックカード:GeForce FX5200

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